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スタジオ開業ストーリー・前編♪≪もう一度バトンを!≫

私がスタジオを開業するにあたり、ぶち当たった苦労や感じたこと、
そして「好きなことをして働くこと」への考えを、2023年の締めくくりとして綴ってみました♪
特に成功体験を書いたわけではありません。スタジオの旅はまだまだ途中です…。
でもこの辺で少し途中下車をして、淡々と、地道に歩んできたこれまでの道のりを振り返ってみます♪
自分の好きなことで開業を目指す方に、そしてスタジオの生徒さんに、面白おかしく読んで頂けたら嬉しいです。

まずは私の自己紹介文をどうぞ♪
【kogikuのプロフィール】

目次

もう一度働きたい!もう一度バトンを!

プロフィールにありますように、本当はバトンをやる気はなかったんです。
「バトンなんて流行らない。誰も興味ない。」そう思っていたから。

なので、初めに自宅の一室を使ってヨガスタジオをオープンしました。
ヨガなら人気だし、目に留まる!
そう思っていましたし、実際お客さんの反応はよく、自作のチラシのみで集客できました。
ただ、そのあとが続きませんでした…。
お客さんは一人、二人と減っていき、とうとうお一人だけに…。
地味に辛かった…笑。
(ちなみに最後のお一人になったNさんとは、今では他のヨガメンバーと一緒に飲みに行く仲に♪)

誰に何を宣言したわけでもないのですが、一度はじめたことが上手くいかない、
それは私にとってすごく悔しいことでした。
娘が生まれたばかりで、まだまだ子育て真っただ中。
別に経済的に困っているわけでもないし、無理して働かなくてもいい。

でも、「働くこと=経済的安定」では本来ないと思うんです。
自分という人間を世の中でどう表現するか。
それは専業主婦でも叶うことですが、私にとっては「人に自分の好きなことを教える」それが答えでした。

ドイツ駐在時代はオンラインヨガなどはしていましたが、やはりオンラインなので、人と関わって仕事をしている感がなく、ドイツ時代を含めると仕事のブランクは7年ほど。私にとっては長い長いお休みでした。

まず最初にやったこと誰かに助けを求める

そんなこんなで行き詰まり、誰かに助けを求めようと決めました。
経営なんて自分がするとは思っていなかったし、マーケティングとかも知識ゼロ。
パソコンもOL時代にやったワード・エクセル程度。
(タイピングは早いですけどね!)
大それたホームページなんて夢のまた夢…。

そこで、ネット検索で辿り着いた、
主にピラティススタジオ開業のコンサルティング兼ホームページ制作を手伝ってくださる
「イエデスタ」さんを見つけました↓

イエデスタ|ピラティススタジオの独立開業・集客支援&ホームページ制作 | 夫婦でパーソナルトレーニング形式のピラティススタジオを開業した経験を元に、開業・集客でお困りの方へのアドバイス&インストラクター専用のホームページ制作 (iedesuta.com)

まず、「イエデスタ」の “てっぺえさん” という方の著書を読みました↓

Amazon.co.jp: 自宅で始める小さなピラティス開業の教科書 (IEDESTABOOKS) eBook : まつざわてっぺえ: Kindleストア

簡単に言えば、てっぺえさんの奥様がピラティススタジオを開業されたストーリー。
正直最初は、「一般の人が書いた本ってなんとなく役に立たなそう…」と失礼ながら思っていました。
が、しかし!
この本は、ただ大きな夢を追いかけたり、小手先だけのテクニックを伝授するものではなく、
「働くことの本質」を問われるような、興味深い内容でした。

最後に書かれていた、
「社会に自分を合わせるのでなく、自分の居場所は自分で作れる」
この言葉にとっても共感しました。
まさに自分の人生で感じていたもの!

思えば学生、OL、雇われインストラクター時代と、
いつも何かモヤモヤ感を持って生きてきました。
「もっとこうすれば良いのに」
「こうすれば効率的だし、みんな幸せになるのに」
でも社会は自分の考えでは何も変わらない。声をあげるだけ無駄。
みんなそのモヤモヤを持って生きてる。

でも自分にはその生き方が向いていない。
自分が納得しないと動けないタイプでした。
気は弱いんですけどね。

そう、文句があるなら自分で一から立ち上げるしかないんですよね。
この本に背中を押され、すぐに著者のてっぺえさんに連絡を取りました。

自分の人生の振り返りからスタート!

てっぺえさんとはZOOMでお話していくのですが、
とても気さくで面白くて、人の話を引き出す天才でした!
いきなり「開業!」「コンセプト!」「SEO対策!」なんてことは言わずに、
まずは自分の人生の振り返り、プロフィールの作成から行いました。

そして、、、出てきた出てきた…自分の思い!
これまでの人生をありのまま書くだけで、自分という人間が整理整頓されていきました。
自分は何に打ち込んできたのか、何が好きなのか、その好きなことのためにどんな努力をしてきたのか。

そして、てっぺえさんが私のプロフィール文を読んだら一目瞭然。
てっぺえさん:「え?バトンやったらいいんじゃないすか?」
私:「…。」
決してバトンをゴリ押しされたわけではないのですが、自他ともに認めるバトン好き。
他人に客観視してもらうことで自分自身が明確になっていきましたね。

極めつけは、母に聞いてみたところ、
母:「そりゃバトンすればいーやん。そう思てたよ。あんたが “ヨガヨガ” 言うてたからに…」
(こんなコテコテ関西弁じゃなかったと思いますが)
私:「うん、そーやんな…。」
自分の一番の理解者にも聞いてみる、これも鉄則かと!
 
それでもバトンを仕事にするのは正直怖い。
バトンの世界は狭い。雇われならともかく…。
そもそも自宅スタジオでバトンってできないし。
と、まぁ~めっちゃ悩みました。

私は「どーしよー…?」と言いながらも、心の中で99.9%はどの道を選ぶべきか分かっていました。
皆さんもそーゆう経験ないですか?
進むべき方向は決まっている、というか一つしかないのに、グダグダ悩むこと。

自分の実力や才能、年齢、地元でもないアウェイな場所ではじめること、世間の声。

でも、そーゆうの全部取っ払って、
例えば「明日地球が滅亡する」と言われたら、
何を「やっておけば良かった」と後悔するのか。

そのくらい壮大なスタンスで考えました。

自分の悩みって何だろう?他のサービスを受けてわかったこと☆

そうやって悩みながらも、てっぺえさんから、
「同業他社のサービスを受けてみよう!」とうい課題をいただきました。
同業他社と比べて「自分の強みは何か」を知るために。

でも私の場合は、「何をするか?」という時点でまだ悩んでいたので、
その課題にどう取り組もうか?こりゃまた悩みどころでした。

とりあえず、自分が今受けたいと思う “マンツーマンのサービス” を検討することに。
当時は産後1年が経とうとしていた頃。
身体が疲れ切っていて休みたい反面、動いてストレス発散したいという気持ちもあり、
リラックス系とアクティブ系、両方のサービスを受けることにしました。

そこで行ってみたのが、

◎ヘッドスパ
◎マシンを使ったピラティス

そして…

両方ともまた続けて行こうとは思いませんでした。
「なぜ続けたいと思わない?」という点に着目したところ…、

ヘッドスパ:「頭をほぐす⇒何もせずにリラックスしたい」
ピラティス:「アクティブに動く⇒痩せてきれいになりたい!」

「う~ん、今までの人生でそんな風にあまり思ったことないなぁ…」と(笑)。

そう、そのサービスが自分に合わなかったのは、
自分の “本当の悩み” がそこに無いから。

そこで気付きました。
私のリラックス法、ストレス発散法って、
音に合わせて動きまくって、ただ楽しいと思うことなんだと。

そして、小さい頃からの私の悩みって、
「ただただ自分に自信がないこと」

「バトンやダンスでカッコよく踊れるようになることで、自分に自信がついていた!」
そのことに気付きました。

ほとんどの運動系スタジオのコンセプトって、
「痩せて自分に自信をつける!」とか「きれいになって生き生き過ごそう!」など、
「痩せる!」「きれいになる!」が、ゴールなんですよね。

でも私は、“大多数の女性が持つその感覚” を持って運動をしたことがないんです。
美人でも、ナイスバディでもない私がふざけたこと言うてます、はい。

私は「楽しく踊りたい!カッコよく踊りたい!」そこがゴールでした。
また、「仲間と踊ることで、その調和を楽しみたい!」と強く思っていることにも気付きました。
仲間と話しながら一つの作品をつくりあげていく過程とか、レッスンの後の飲み会とか(笑)。
自分が思っている以上に「人と運動を楽しみたい♪」っていうところが重要だったみたいです。

ちなみに、自分が当初考えていたヨガスタジオのコンセプトは、
「リラックスしてメンタルを整えよう」
「正しいヨガの知識を用いて悪い姿勢を改善しよう」という感じで、
それは自分自身が目指したいゴールでありませんでした。

どちらかというと、こんな感じ↓
「辛いことも忘れるくらいバリバリ動くことでメンタルを整える」
「正しさよりも楽しさ重視!気付けば姿勢が良くなってる」

ぶっきら棒なコンセプトかもしれませんが、それが嘘偽りない真の自分が目指すものでした。

そして、じわじわと、自分が本当にやりたいことが明確になっていったのです!

決めた!バトンでいこう!スタジオのコンセプトは?

頭で散々考え、行動を起こし、
たどり着いた先はやっぱりバトンでした☆
「やっぱりバトンが好きだし、今ままでバトンに勇気と自信をもらってきた!」

はい、ここからやっとバトンスタジオ開業のお話スタートです(笑)!!



さて、バトンをするとして、「どんな商品を提供しようか?」
“大多数の女性が持つ感覚を持って運動をしたことがない私” が提供できるものって?

「100人に好かれる必要はない、10人に好かれたらOK!」
これもてっぺえさんに言われた気がするのですが、
小さなスタジオはみんなに好かれる必要はないんですよね。
この地域で、まずはたった10人に響くものを考えればいい。
そう思ったら少し気が楽になったのを覚えています。

自分にしか提供できない商品…。
まずはお客さんの需要と供給、そして自分の好きなことがどうマッチングするのか考えました。

お客さんの需要:ダイエット、ストレス発散、趣味友達をつくる…。
お客さんへの供給:ストレッチ、簡単で楽しい振り付け、アットホームな明るいレッスン…。
自分の好きなこと:バトン、ヨガ、ヒップホップ、洋楽…。

こんな風にキーワードを画用紙に書き留め、これら3点が叶うスイートスポット的な部分を探りました。

そして、その “一般的な需要” をバトンで満たしてあげるにはどうしたらいいか、一つ一つ整理していきました。

マインドマップと言われる手法を使い、「そのためにはどうしたらいい?」と、
一つのワードから枝分かれさせて考えていきました。
書くのが好きな私にはとても良い方法でした。
とにかく書き出す!これが大事!

この時点で、心折れそうな時、ダメになりそうな時がたくさんありました。
でも、負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じぬくこと。
ここが正念場!
この考え抜いた経験が今に繋がっています!

そして悩んだとき、ここでも自身のプロフィール文が役立ちました。
自分の歩んできた人生から人に何を提供できるか。
自分にしかできないことって何だろう?
そう、プロフィールって大事!ヒントがたくさんある!

そうそう、プロフィールについて余談なんですが、
よくホームページにあるインストラクターのプロフィールって、
「〇〇講師資格取得、〇〇大会第1位…」など、
つらつらと資格や結果だけを書いているものが多いですが、
小さなスタジオをする場合、そんなことお客さんにとっちゃどーでも良いんですよね。

お客さん目線で、そのインストラクターがどういう人なのか、自分と似ているところはないか。
そう、自分の人生とそこから得た考え方に共感してもらえるか、それが重要なんですね。
逆を言えば、共感しない方は来ないので、双方の無駄が減ります(笑)。

そして考え抜いた末、私にしかできないスタジオのコンセプトは、
「とにかくプロセスを楽しみ、日々をキラキラさせることで自分に自信がつくようなスタジオ♪」でした!

ほとんどのバトンスクールは目標が大会の順位にあって、
それに照準を合わせて練習し、レンジアップしていく。

でも私のスタジオでは、目標が「楽しむ!カッコよく踊る!」ことにあって、
その結果として自分に自信がついたり、楽しんでたら勝手に痩せたり、肩こりが改善したり、心が軽くなったり、自然と仲間ができていたりする。
そこをゴールにしていくことに決めました。

資格貧乏になるところだった!?自分がすでに持っているもので勝負する!

これも余談ですが…

実は私、バトンに方向転換する前、てっぺえさんの本を読んで、「ピラティスならイケるかも?」と思い、
ピラティスの資格を取ろうか検討してみたり…。
「これだけ世の中にヨガスタジオがある中でヨガだけで勝負するのは難しい」と聞いて、よもぎ蒸しセットを買って、ヨガレッスンと一緒に提供しようか?とか、本気で考えていました(笑)。

てっぺえさんに言われたことですが、「インストラクターは資格貧乏になっている人が多い」とは、まさにこのこと。
新たに何かを手に入れるには当然時間とお金がかかりますよね。

“今すでに自分にあるもの” それを商品にすることで、自分自身にもそしてお客さんにも、
身の丈に合ったレッスンを提供することに繋がり、そしてそれが運動の継続にも繋がります。

開業しようと思っている方、こんな風に一瞬路頭に迷うこともあるかと思いますが、
一度ありのままの自分を信じてみましょう!

ずーっと何千ピースもあるパズルをしているような、途方もない感覚でしたが、
コンセプトが決まったら、ドドドっとホームページ作成が進みました!
やっぱりコンセプトは偉大です!

ここで、「やっぱりヨガも好きだからちょっとやりたいな~」なんて余裕も出てきて、
追加したのが “ミュージック・ムーブ・ヨガ”
ヨガを極めている人はこの変わり種に賛否あると思いますが、それでいいんです!
賛否の中の一部の “賛さん” が、絶対に存在します。
賛否あるということは、自分にしかないオリジナリティの商品を提供できている証拠。
小さなスタジオではそのオリジナリティこそが肝!

実際私のヨガを気に入ってくださるグループレッスンのメンバーとは、
毎回和気あいあいとした良い雰囲気でレッスンをさせていただいています♪
ほんとに居心地がいい~
(因みにこのメンバーのレッスンは予約制にせず、欠席時のみ連絡を頂いています。出席率が良すぎるので♪)

本気なら、ホームページは自分で作るべし!

ここまで、ざ~っとお話しましたが、
この間に、「開業届提出」「グーグルマイビジネス登録」「LINE・インスタアカウント登録」「レッスンチケット・月謝袋発注」など、他にもたくさんの作業がありました。
これらも てっぺえさんのサポートのおかげでスピーディーにできました。

そして、やっぱり時間がかかるのがホームページ作成!
まぁ、時間をかけるべきと言いますか。
ホームページは、“ワードプレス” というツールを使っているのですが、
その操作方法も てっぺえさんが教えてくれますし、質問し放題でした。

ホームページを丸投げして作ってくれる業者さんもたくさんあるのですが、
やっぱり自分で作るのが一番だと私は思います。

自分で作るメリットとして、独り立ちしたときに自分で追加・修正を行えるのはもちろん、
自分の話し言葉でお客さんに読んでもらう、そして実際にレッスンでお会いしたときも
「ホームページと同じ人物がいた!」と思ってもらうことで、お客さんに安心感を与えることができます。


小さなスタジオは、スタイリッシュなホームページでなくていい。
むしろ少し不器用で、誤字脱字があって(笑)、
温かくて気持ちの込もったホームページがいいんじゃないかなぁ~と思うんですよね。

ホームページは自分の言葉で、ありのままの姿を見てもらう。
その人物とのギャップが生まれないこと
それが入会していただくこと、継続していただくことに繋がるのだと思います。

また、インスタグラムの活用本も読んでみたのですが、私には合わないなと感じました。
インスタの写真と短い文章では伝わらない。
むしろその短い時間で自分を理解してほしくないなぁ~と。(何様やねんな笑)

ホームページ作りは時間がかかりますが、
結果的にお客さんと自分とのギャップを無くすため、とても効率的です。
また今ではこんな風に自分の考えを整理する良いツールとなっています。
ホームページは、私の仕事のパートナーと言っても過言ではありません。

おっと、前編ですでにこんなに書いてしまいました。
後編は“自分の強み” に着目し、
「最高に楽しい!」と思える働き方を見つけるストーリー♪
世の中の働くすべての方へ通ずるお話だと思います!






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